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ロシア軍の防御戦術

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  ロシア軍は2種類の防御システムを採用している。機動防御と地帯防御である。今回はTC 7-100.2を参考に、ロシア軍の地帯防御を紹介する。個人的な練習として翻訳ソフトを使っていないのでミスに注意。 ロシア軍の地帯防御とは? ロシア軍は、重要な地域(またはそこへのアクセス)を拒否しなければならない状況や、劣勢にある時に、戦術的な地域防衛を実施することがある。地帯防御は以下の2つの方法のいずれかで目的を達成するように設計されている: 敵が目的を達成する前に、敵の攻勢作戦を強制的にクライマックスに導くこと。 戦略的作戦または作戦任務の達成によって意思決定が達成されるまで、戦闘力を維持したまま敵の任務を拒否すること。 地帯防御は、攻撃軍に主導権を明け渡さず、敵の戦闘システムの重要な構成要素を攻撃し、受け入れがたい犠牲を出すチャンスを作る事を目標に行動する。地帯防御は、敵の主要な部隊を破壊するための状況を作り出す活動だ。チャンスの拡大は、重要な陣地の破壊を防ぎ、より大規模な攻撃行動への移行を促進するための機動部隊の行動を可能にする。 ※INFOWARは地帯防御の実行に特に重要である。INFOWARには7個の要素があるが、その内欺瞞(Deception)は複雑な戦闘態勢の構築に不可欠であり、認識管理(Perception Management)が効果的に機能すれば部隊機動の実施と火力を投射するために必要なチャンスを作る事ができる。 地帯防御とは、敵に犠牲を強い、地歩を維持し、友軍部隊を守る事である。地帯防御は複合戦闘陣地(Complx Battle Position: CBP)を占拠する事が基本で、そして周辺のエリアに対して偵察火力(Reconnaissance Fire)を投射する事で圧倒的な影響力を行使する。偵察火力は敵の戦闘システムの中でも、敵に優位性をもたらす要素やサブシステムを攻撃することに特に注力する(つまり効率的に敵にダメージを与えられるよう工夫するということ)。偵察火力は攪乱ゾーン(Disruption Zone)内の敵戦闘システムを解体する為に用いられる。 地帯防御は擾乱攻撃やカウンターアタックを実施し、敵の重要なシステムを破壊するチャンスを作ることができる。また地帯防御の中で、戦術指揮官は敵に継続的な攻撃を加えられるよう地形を使う。 地帯防御とは時間と敵